Addiction Report (アディクションレポート)

暴力の記事一覧

暴力、貧困、依存症……荒廃した教室に奇跡を起こした教師の実話『フリーダム・ライターズ』#依存症を描いたおすすめ映画

ロス暴動から2年、1994年ロサンゼルス郊外の公立高校で起きた奇跡の実話。新任教師から手渡されたノートに書き始めた日記が、心が荒んだ生徒たちの人生を大きく変えていく……。オスカー女優のヒラリー・スワンクが初めて製作総指揮、自ら主演。

2025/01/31 08:00

青山 ゆみこ

貧困と暴力、薬物に苦しむ3世代の物語『ヒルビリー・エレジー −郷愁の哀歌−』#依存症を描いたおすすめ映画五選(第五夜)

副大統領に就任予定のJ・D・ヴァンスの回想録をロン・ハワード監督が映画化。

 イェール大学ロースクールに通う青年は、突然の連絡を受けてオハイオの田舎に帰郷。そこはグローバル時代のアメリカから取り残された工業都市。貧困にあえぐ人たちの家庭では暴力がはびこり、ドラッグが蔓延していた……。

2025/01/04 08:00

青山 ゆみこ

父と酒、家族の記憶(前編)——「暴れん坊将軍」と呼ばれた父の背中

エッセイストの石田月美さんは幼少期、問題飲酒をしていた父と過ごした。暴力は日常的だった。近所では「暴れん坊将軍」というあだ名をつけられるほほど有名だった。中高時代はなるべく家に帰らないようにしていた。高校中退後は、姉の住む大阪へ向かう。

2025/09/16 02:30

渋井哲也

消えない虐待の後遺症。暴力の連鎖から抜け出した彼女が、「あんな親だから自分はどうせ」をやめられたワケ

誰しも、生まれ育った環境の影響から逃れられず、その枠組みのなかで得られるものが変わる。その格差や差異を無視して、なべて自己努力のせいにするのは暴力であり、抑圧である。しかしその一方で、変えられない過去と今の自分を紐付けるあまり、目の前の可能性に手を伸ばすことができず、自分を毀損してしまうという大きな弊害があることは見逃せない。

起きたことをなかったことにしたり、苦しみを誤魔化したりするのでもなく、「負のループ」の自己物語から解放されるには、どうしたらいいのだろう。

2024/11/26 02:04

遠山怜

市販薬乱用、見えざる貧困 「助けて」と言えない女性を支援する現場から

ことし2025年8月、東京・世田谷区に15〜24歳の若年女性の居場所としてオープンした「ゆうカフェ」(下北沢)。同区は、「既存の行政支援ではカバーできなかった、若年女性の孤立感や悩みを解消する場にしたい」と、これまで数多くの途上国の女性支援に注力してきた国際NGOプラン・インターナショナルとタッグを組み、本事業をスタートした。

本稿では、同法人の職員として「ゆうカフェ」で相談員を務める、社会福祉士・濱田真奈さんに取材を実施。利用者が直面する“見えざる貧困”と、近年、メンタルヘルス界隈が重視する「相談」と「ケア」の関係について話を伺った。

2025/09/12 09:00

遠山怜