Addiction Report (アディクションレポート)

女の記事一覧

「女の子を産んだら、この子も私を憎むかもしれない」アルコール依存症の父と無関心な母のもとで育った女性の苦悩

焼き芋の移動販売で、月商100万円。焼き芋開業講座を開講すれば累計数千人が訪れ、2023年には自身初の著書も出版した阿佐美やいも子さん。周りが羨むような華やかなキャリアを手にしても、「人の顔色をうかがう」「目にみえる数字でしか自分の価値を見出せない」といった生きづらさは消えない。「子どもを持つのが怖かった」のも、幼少期に安定した愛情やサポートを受けられなかった影響の一つだ。

2025/07/07 02:00

白石果林

「痩せることしかできず止められなくなった」摂食障害からアルコール依存症に陥った女性

高校に入ってから摂食障害になり、35kgまで体重が落ちた佐々木さん(仮名)。さらに、大学に入ってからはアルコール依存症にも陥り、急性膵炎で膵臓の三分の二を失ってしまう。なぜ佐々木さんは摂食障害・アルコール依存症に陥ってしまったのか。

2024/12/11 08:00

姫野桂

「ODはしなくても、他の手段を探してしまう」自傷行為を繰り返す、性的虐待を受けた女性の心情

 市販薬の乱用によって入院を勧められているミナミ。OD以外にも、さまざまな自傷行為を繰り返す。そのときの心情については、スマートフォンのメモ機能を使って記録している。そうした自傷行為を繰り返すようになったきっかけは、幼少期の出来事だ。それは、兄からの性的虐待だった。

2024/07/03 08:00

渋井哲也

消えない虐待の後遺症。暴力の連鎖から抜け出した彼女が、「あんな親だから自分はどうせ」をやめられたワケ

誰しも、生まれ育った環境の影響から逃れられず、その枠組みのなかで得られるものが変わる。その格差や差異を無視して、なべて自己努力のせいにするのは暴力であり、抑圧である。しかしその一方で、変えられない過去と今の自分を紐付けるあまり、目の前の可能性に手を伸ばすことができず、自分を毀損してしまうという大きな弊害があることは見逃せない。

起きたことをなかったことにしたり、苦しみを誤魔化したりするのでもなく、「負のループ」の自己物語から解放されるには、どうしたらいいのだろう。

2024/11/26 02:04

遠山怜

「問題行動がおさまれば回復?」繰り返されるリストカット、OD、拒食——「自分を傷つける生き方」を続けてきた彼女が語る、「回復しきらない回復期」のこと

依存症を語る時によく使われる言葉「回復」。なぜ「治る」「治癒」と使わず「回復」なのか。そして「回復」について、当事者はどう考えているのか。一人の女性の回復の道のりから考えてみました。

2024/11/12 08:26

遠山怜