ガガガ復活!高校卒業後、全く先が見えない中で始まったバイトと音楽人生 コザック前田の青春依存狂時代(9)
高校を卒業するも進路が決まっていなかったコザック前田さん。アルバイトをしながら音楽を続けていこうと決め、近所のレストランに飛び込み面接で合格。「ガガガ」も復活します。

公開日:2026/01/01 03:08
前回は初めてのライブハウス出演の打ち上げで、イケてるビジュアル系のバンドの連中に酔っ払って絡みに行って撃沈して吐いた話を書きました。
今回はちょっとお酒からは離れるのですが、ガガガSPを結成した頃と、僕が高校を卒業して初めてバイトという社会に揉まれる経験を始めた話を書かせて頂きます。
打ち上げで人生初のお酒を調子に乗って飲み続けて、人にも絡み、最悪な飲酒デビューを飾った僕は次の日、またその次の日も家でゲーゲー言ってた覚えがある。
「酒って怖いな......もう僕は飲まないようにしよう」
自分が豹変してしまったことに恐怖を感じたのと、その後の体調の悪さから酒は飲まないとこの時は心に決めました(この数年後、この決意も何処へやらになるのですが)。
卒業後、音楽活動をしていくことに
赤点だらけで高校卒業も危ぶまれた自分でしたが、特別に「追試」なるものを僕だけに設けてもらったりして、ほぼ特例措置のように卒業は出来ることになった。周りは大学に進学する者もいれば、専門学校、就職と何かと進路が決まっていた状態なのに、僕は何にも決まっていなかった。
でもぼんやりながら音楽をやりたいという気持ちが芽生えていたので、フリーターでもして音楽活動をしていこうという感じだった。
ピンクモータースのメンバーもそれぞれ神戸から出て、大学に進学したり就職したりで居なくなり、僕はひとりぼっち。まだろくにギターも弾けない、歌も上手くない。何にも出来ない人間が音楽の専門学校に行く訳でもなく、どうやってプロを目指すのか!?
でもそこは思春期ならではの「僕はなんか行けるんとちゃうか!?」という根拠の無さすぎる自信と、他の奴と同じ道を進んでも面白くないという天邪鬼な気持ちから音楽の勉強はしないでおこうと思った。僕はいまだに楽譜も読めないし、機材や楽器のことに知識がないのですが、やっぱりちゃんと勉強してた方が良いなとこの歳になってしみじみ思います(笑)。みんな、ちゃんと勉強してな......。
近所のファミレスに飛び込み面接
さあ、卒業したものの何処でバイトを始めようか? 音楽関係やライブハウスはまた知ったかのイケてる連中がいるだろうし、なんか嫌だな......。トボトボ家の周りを歩いていると、僕の家の近所に「サンバレイ」というかなり古いファミリーレストランが見えてきた。ここは僕も家族で行ったこともあるし、家も近いし、もうここで良いんじゃないかという気分になって、求人してるかどうかも分からずにシズシズと中に入った。ホールのおばちゃんが「いらっしゃいませ」と僕に寄って来た。
「あの、ここで働きたいんですけど」
「あっ、そーなん、ホールかキッチンかどっちかな?」
それも僕は考えてなかった。とりあえずどちらでも良いと思ったので、
「あの、決めてなくて......」
と言ったら
「ホールは今一杯やから、ちょっとキッチンの方の人に聞いてみるわ」
と言われて少し待っていると小太りのコックの格好をしたおじさんが出てきた。
「仕事したいんか?」
目も合わされず、ぶっきらぼうに吐き捨てるように言われた。
「あっ、はい」
「朝やったら人おらんから入れたるわ。朝6時から9時まで、ここに名前書いて来週から来てくれ」
言われるがままにそこで働くことになった。しかも3時間だけ(笑)まだ社会のことなんか何も分かっていないので、3時間が長いのか短いのかもよく心得てなかった。フリーターで3時間だけなんてもうニートと同じである。でもとにかく人生初の社会経験はファミリーレストラン「サンバレイ」に決まった。結論から言うとこのバイト先に入ったことが大きな人生の分岐点となって音楽人生の始まりになるのだが、それはまたおいおい。
「ガガガ」復活!
同じ時期に、神戸のルミナリエで一緒に「ガガガ」という名前で弾き語りをした片山君から連絡が来た。
「前ちゃん、卒業してからどないしとるかね?」
「いや、やっとバイト先も決まって音楽やっていこうと思ってるよ!」
「あのルミナリエの感動再びやね、前ちゃん」
この片山という男は面白い人間で、その当時悪しき意味でも旬だったオウム真理教の麻原彰晃やサイババのグッズを集めたり、何しろ奇行が多かった。チック症で変人扱いされてた僕とは当たり前に気が合い、2人揃うと女子からは気持ち悪がられるが、男子からの人気はある典型的な2人だった。
彼となら何か面白いことができるのではないか!?
そう思いふと、
「陽ちゃん(片山君のあだ名)、一緒にもっかいガガガやらんかね?オモロい笑える事しようなん?」
と聞いた。
すると片山君は
「前ちゃんとならオモロいかもしれんね!2人で無茶苦茶やろう!」
と快諾してくれた。
やることはなんか未定だが、「ガガガ」の復活は決定した。
路上ライブからスタート
その当時、ゆずが世の中に少し出てきた頃で街には路上ライブが溢れかえっていた。僕らもとりあえず2人組で路上からスタートすることだけは決めた。
「でも陽ちゃん、路上ミュージシャン履いて捨てるほどおるで......どうやって頭角を表そうかね!?」
「前ちゃん、色々考えがあるから任せとき!」
1998年春、ここから本格的に「ガガガ」が始まり、そして路上で警察のお世話に何回もなり、横で路上をしてた売れる前のコブクロのお客さんに通報されたり、街のパフォーマーとして雑誌に載ったりするようになるまではまだ時間が掛かるのですが、とにかく神戸で当時1番危ないグループが動き出したのでした。
次回は卒業後の路上初ライブと、バイト先の人生が変わる出来事を書きたいと思います。
乱文、乱筆読んでくださりありがとうございました!
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