Addiction Report (アディクションレポート)

DVの記事一覧

消えない虐待の後遺症。暴力の連鎖から抜け出した彼女が、「あんな親だから自分はどうせ」をやめられたワケ

誰しも、生まれ育った環境の影響から逃れられず、その枠組みのなかで得られるものが変わる。その格差や差異を無視して、なべて自己努力のせいにするのは暴力であり、抑圧である。しかしその一方で、変えられない過去と今の自分を紐付けるあまり、目の前の可能性に手を伸ばすことができず、自分を毀損してしまうという大きな弊害があることは見逃せない。

起きたことをなかったことにしたり、苦しみを誤魔化したりするのでもなく、「負のループ」の自己物語から解放されるには、どうしたらいいのだろう。

2024/11/26 02:04

遠山怜

10名のリアルを取材した菊池真理子さんのノンフィクションコミック『うちは「問題」のある家族でした』

ギャンブル依存症、マルチ2世、児童虐待、貧困、DV、きょうだい児、ヤングケアラー、陰謀論、反医療……といった「問題」を抱えた家族。

漫画家の菊池真理子さんが10名のリアルを取材した、社会派ノンフィクションコミック『うちは「問題」のある家族でした』(KADOKAWA)から、改めて「家族の問題」を考えた。
(ライター:青山ゆみこ)

2024/12/09 02:00

青山 ゆみこ

家族の問題には気づけない『酔うと化け物になる父がつらい』 #依存症を描いたおすすめ映画五選(第三夜)

アルコールに溺れる父を持った作者・菊池真理子さんの実体験に基づくコミックエッセイ『酔うと化け物になる父がつらい』の実写化映画(2020年公開)。

困りごとを抱えた「親」をもつ、「子ども」の生きづらさが丁寧に描かれているのに、コミカルなタッチと軽快な音楽で、しんどくなりすぎずに見られる作品です。

2024/12/30 08:00

青山 ゆみこ

アディクション業界が“沈滞化”? 信田さよ子さんの意外な過去の「アディクション」も明らかに…

『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』(太田出版)の出版を記念し9月18日、代官山蔦屋書店において著者で精神科医の松本俊彦さんと、同じく著者で文学研究者の横道誠さん、そして公認心理士の信田さよ子さんによるトークイベントが開催された。トークの様子を2回にわたってお届けする。

2024/11/28 02:30

千葉 雄登

先生、「治療する裁判」ってなんですか? ~再犯を防ぐ「治療的司法」とは~

刑務所新規入所者の半数以上を占める薬物の自己使用と窃盗。回転ドアのように再犯を繰り返しては刑務所に戻ってくる彼らに必要なのは、刑罰ではなく治療や福祉なのでは?

負の回転ドアを止める「治療的司法」とは何か、法学者の指宿信教授に話を聞いた。

2025/05/08 02:00

宮崎まきこ