Addiction Report (アディクションレポート)

襲名披露ライブ前に覚醒!気合いを入れて”節子”から丸坊主に コザック前田の青春依存狂時代(17)

コザック前田という芸名をつけられ、急に覚醒してしまった僕。襲名披露ライブでは大トリを務めることを申し出て、勢いが止まらなくなります。

襲名披露ライブ前に覚醒!気合いを入れて”節子”から丸坊主に コザック前田の青春依存狂時代(17)
コザック前田と芸名をつけてすぐの頃

公開日:2026/09/30 21:26

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コザック前田の青春依存狂時代

前回は僕が芸名「コザック前田」という名前を陽ちゃんから命名されて、その命名から心が覚醒し、襲名披露ライブまで決めてしまうところまでを書きました。

今回はその襲名披露ライブに至るまでとライブの様子や感情を書いて行きたいと思います。

興奮状態で大トリを申し出て

コザック前田という名前を突然陽ちゃんからつけてもらい、異様なパワーとエネルギーがみなぎってきた僕は、襲名披露ライブをソロで決めてしまった。

襲名披露ライブと言っても、もちろん単独ライブではなく、ライブハウスのブッキングライブの一枠をもらった形だったのだが、とにかく僕は覚醒して興奮状態で、アートハウスの店長に、

「お疲れ様です!この度芸名を襲名致しまして、コザック前田となりました!よろしくお願い致します!それでなんですが、襲名披露ライブをソロでやらせてもらっても良いですか!?」

向こうも酒でも飲んでるのかと思ったであろう。こちとらシラフのアドレナリン全開である。丁寧な言葉は使ってはいるが語気は荒かったかもしれない。店長は、

「はぁ〜....。なんだか面白そうやから1日だけ一枠空いてる日があるからそこ出てみる?4組居るけど」

と答えてくれた。そこで僕は追い討ちをかけるように

「4組ですか!?僕合わせて5組ですね!?ちょっとお願いがあります!僕をトリにしてもらえますか?なんせ襲名披露なんで、大トリでお願い致します!」

店長も、

「あっ!オッケーよろしく!」

と快諾してくれた。

普段のライブハウスの何組か集まる通常営業のブッキングライブというのは、今もそうかもしれないが、出演しているミュージシャンの身内や友達がお客さんの中心となる。なので自動的に身内や友達が出演を終えたら帰ってしまう。なのでトリをするということは自分が呼んだお客さんしか残らないに等しい。なのでトリと言えば聞こえが良いのだが、みんなあまりやりたがらないのがブッキングライブの常である。そこを自分からトリで!なんて言うのは良いカモな訳なのである。

とにかくソロライブが決まった。

コザック前田と襲名してからわずか30分の出来事である。それを見ていた陽ちゃんが

「いやいや、アンタ流石に大丈夫なんかいね???」

と心配してきた。僕は、

「世の中は勢いや!勢いが無かったら何にも出来ひん!大丈夫どころかもう成功やで!」

と語気荒く言っていた。何かが変わる時ってこういうもんかもしれないが、それにしても今考えるとなんか摂取して脳にドーパミンを送ったかのような変わり様だった。後年、初めて睡眠薬のマイスリーを飲んで、そのまま起きてて覚醒した時のような感覚だった。しかしシラフなので健忘もないのでこの頃のことはよく覚えている(笑)。

「節子」を切り落とし、丸坊主に

その当時、僕は髪型を坊ちゃん刈りの横を刈り上げてる感じにしていた。それもおかしな話なのだが、完全に迷走していて、人生で初めて美容院に行った際に、「火垂るの墓」の節子のようにして下さいと美容師さんに言って、その髪型にしてもらっていたのだが、僕がやるとすごくオッサンくさくて、初めて会う人などに18歳なのに「お子さんは何歳ですか?」とか聞かれて、「いや、居ません。まだ18なので」などと答えると向こうが固まってしまうほどフケていた。節子の髪型イメージでしてもらってても節子にもなれず、ましてや渋谷系のカジヒデキさんのようなポップさとも程遠く、なんでもないくたびれた30〜40代の子持ちのオジサンにしか見えてなかった。

これではイカン!勢いがない!

僕は陽ちゃんに、

「ちょっと今から丸坊主にしてくれんかな?」と言っていた。もう言っていた‥という感覚である。自分が発した言葉なのに自分から発したと言う意識がない感じ。もう頭は完全に覚醒していた。

僕は家からバリカンを持って来て、陽ちゃんにその場で節子の髪を切り落として貰った。中学、高校とほぼ丸坊主だったので、自分の丸坊主には見慣れていたが、節子からの迷走から解き放たれた気分になり僕は、

「これからはスキンズで生きていくわ!コザック前田はスキンズ!よろしく!」

なんか陽ちゃんと僕がこれまでと入れ替わったような感じになっていた。これまでは陽ちゃんの暴走を僕が近くて見てて、止めながらもここまで出来ることを羨ましいと感じていた。それがコザック前田の襲名によって僕も覚醒した。ここからは僕の暴走を陽ちゃんが止めることもシバシバ出てくるようになる。

とにかく丸刈りに久々になり、コザック前田を襲名した。ライブも決まった!

ついに襲名披露ライブ、自分語りするぞ!

そこからの僕は、襲名披露ライブに友達を呼びまくった。高校時代の学級名簿に載ってる自宅の電話番号に、しゃべったことのない人にまで電話してライブに来てもらえないかとお願いしたし、街でチラシも張りまくり、チラシ配りも毎日のようにした。その成果あってか、40人くらいの人がその日のチケットを買ってくれた。

そして当日を迎えた、その日は弾き語りのブッキングの日で、出演者はみんなアコースティック編成の人達ばかりだった。僕もギターを持っていってたのだが、自分が考えてた内容は、

「自分の生い立ちを話しまくる!」

という内容だった。曲は一曲しかやらないつもりでいた。とにかく決意表明のような日にしたかったのである。

トリで自分語りされるなんて今となればこんなにうざったいことはないのであるが(笑)とにかく勢いで持っていこうと自信満々だった。

その日のライブハウスは椅子が出されて、なんとなく静かなムードの日だったのを覚えている。前の4組が終わり、僕の出番が来た。出囃子もなく無音で照明がついたステージに僕は上がっていった。

そして開口一番、

「本日出ました4組の前座の皆さん!お疲れ様でした!ここからが本番です!ワタクシは神戸の須磨からやって参りましたコザック前田というものです!」

嫌な奴である‥‥..でも大して今日と芸風も変わってないようにも感じる(笑)。

そこでちょっと会場から笑いが起きた。

その声を聞き逃さなかった僕は、どんどんステージで調子に乗っていくことになるのである。

ここからはまた長くなるので次回にしたいと思います。

次回は、この後のライブの様子と、ライブ後の反応、そして勢いが良き方向に向かっていく明るい時代の話を書いていきたいと思います。

乱文、乱筆読んでくださりありがとうございました。

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