コブクロに注意されて放った一言で路上は爆笑! 根拠なき自信で初の単独ライブへ突進 コザック前田の青春依存狂時代(12)
路上ライブ中に隣合ったコブクロのファンにチラシを配りまくったガガガの二人。ついにコブクロから注意されますが、その時放った陽ちゃんの一言がバカウケし、根拠のない自信が生まれます。そしてついに単独ライブへ!

公開日:2026/05/01 02:02
前回はコブクロの路上ライブ中に麻原彰晃の似顔絵のチラシを持って配りまわった話と、バイト先で除け者にされそうになってたところを救ったカラオケでの出来事を書きました。
今回はその続きを書いていきます。素人の下手な文章ですがご一読頂けると幸いでございます。
コブクロの注意の声に咄嗟に返した一言
「ちょっとそこの2人、迷惑です!やめてください!」
お客さんにライブ中にチラシを配りまくってた僕ら2人に、コブクロの2人のどちらかが余りにも目に入ったのだろう。マイクを通して注意してきた。
今から考えると当然だし、僕はその当時も「そらそうよな」という感覚になって、おずおずと引き揚げようとした。しかし陽ちゃんはただでは引き下がろうとしなかった。
「迷惑です!やめてください!」の声に対し、スッと目を閉じて麻原彰晃の声真似をして咄嗟に、
「黙秘します!」
と答えたのである。
※当時麻原彰晃元死刑囚は裁判で質問されると「黙秘します」を繰り返していた。
一瞬、その場に間があったのだが、その後お客さんがクスクスと笑い出し、爆笑の渦に包まれた!
「いい加減にしてください!」
コブクロのメンバーが言ったが、笑いの方が大きくまさにその場の流れを大きく変えていた。
紫色の袈裟を着た男がその場の空気を変えたのである。まさにその姿は尊師そのものであった(笑)。
バイト先の店で作戦会議
とりあえずそれで満足してこれ以上は迷惑はかけない様に僕たちは帰って、僕の仕事先の「サンバレイ」でご飯を食べることにした。
店に入り、「おー2号!」とホールの方に挨拶してもらえたが、連れてきている男は紫色の袈裟を着た男である。
「2号、この人‥.誰!?」
聞かれたので、一緒に音楽やってる片山君ですと言おうとしたが、まださっきの「黙秘します」が受けたことが心にアドレナリンを残していたのだろう。陽ちゃんは、
「どーも、尊師です」
と自己紹介した。
「は、ハァ‥.」
ホールの先輩は呆気に取られた様な顔をしてキッチンに入っていった。
そして僕らはテーブルに着いて、次の作戦会議を始めた。
「前ちゃん、今日は成功やったで!とにかく名前を売らなあかん!訳の分からないことをやっていこう。そうしたら道は開けるで!」
「陽ちゃん、そやけど今日は確かに受けたけど、曲は全く受けてないで。それにただ麻原が受けただけの話や。そんなんで良いんかいな!?」
「ええねん!ええねん!なんか分からんけど知ってるって存在になればなんとか有名にもなれて色んな話が来るはずやで!とにかく定期的に路上に出て奇抜なことをやって行こう!」
「はぁ、分かった」
とにかく僕らばガガガというユニット。その知名度を、どんどんどんな形でも良いから上げていこうという話をしてまとまった。
そうするとさっきのホールの先輩が陽ちゃんに興味を持ったみたいで話しかけて来た。
「君は何者なん!?」
「だから麻原です」
「ホンマの名前は?」
「グルです!」
「君オモロいなあ!普段何してるの?」
「サンディズサンで働いてます」
そこは正直に言うんや(笑)。サンディズサンというのはまたファミレスで陽ちゃんも別のファミレスで高校生の頃からキッチンでバイトしていたのである。
「そうなんや!君オモロいからウチに来ーへんか?」
紫色の袈裟で自分のことを尊師と言ってる危ない奴をヘッドハンディングしようとしてるのもいかがなものかとと思うが、半分冗談なのだろうと思って聞いていた。
それにも陽ちゃんは
「黙秘します」
と言った。
そうすると先輩は爆笑して、
「2号の友達オモロいなあ!本気で考えてもらうよう説得しといてな!」とその場を立ち去った。
自分の中に生まれた根拠のない自信
僕らも家に帰り、ちょっと1日のことを自分の中で反芻してみた。
確かに曲は聞かれなかったが、こんなに自分から行動して流れを変えたのは人生で初めての経験である。これは本当になんかなるんではないか!?根拠のない自信が僕の中にもついてきた!
「僕も陽ちゃんに負けないように何か見せていかないとな!」
もう売れるキッカケを掴んだかのように興奮して寝付けなかった1日だった。
カラオケで人気者に チーフにライブハウス出演を勧められ
バイト先では僕のカラオケのレパートリーが古いのも行けることから重宝される存在になっていった。
週に一回は行われるカラオケ大会で、僕は80年代のアイドルの曲をどんどん歌いチーフにも喜ばれていた。
ある日、チーフが、
「2号、お前音楽やってるんやろ?」
と唐突に聞いてきた。
あまりハッキリとはそういう話をしたことがなかったので
「はい、一応」
と答えた。
そうしたらチーフが
「いつものカラオケ、2号生き生きとしとるで、ああいう感じでライブハウス出てみたらどうや?」
と言ってきた。
コブクロの興奮から2ヶ月ほど経った時だった。
その後も路上はしていたものの、奇抜なことはしていたがあまりパッとはしなかった。そんなスッとは軌道に乗れていなかったのである。
そっか!?ライブハウスか!
そういえば唯一出演した高校の時のバンドでオモロいから帰っておいでなと言ってもらったことを思い出した。
初の単独ライブ決定!
その日の夜、僕はライブハウスに電話した。
「あの、今年にピンクモータースという名前で出演させて頂いた前田というものなんですけど‥?」
そしたら以外な答えが返ってきた。
「あー!モチロン覚えてるで!あのオモロい子やんな!?出てくれるの?○月○日どない?もう決まりで良いかな?」
覚えてくれてるだけでもありがたいのに速攻出演の依頼をしてくれた。
僕も勢いが必要だと思い、
「はい!よろしくお願いします!」
と即答で返事してしまった。
それを陽ちゃんに伝えると
「前ちゃん!勢い出てきたねえ〜!」
と喜ばれた(笑)
1998年、8月9日、神戸アートハウスにてガガガのライブハウスでのライブが始まることになったのである。
そこでのライブがまた散々になるのだが‥.
今回はこの辺りで!
次回はガガガとしての初のライブハウスのライブと今回書ききれなかったバイト先の恋の始まりを書きたいと思います。
乱文乱筆、読んで頂きありがとうございました!
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