高知東生さん「仲間と一緒にここに来た」、約束のレッドカーペットに登場(横浜国際映画祭)
第3回横浜国際映画祭が5月4日に開幕し、「アディクトを待ちながら」に出演した俳優、高知東生さんや橋爪遼さんらがレッドカーペットを歩きました。

公開日:2025/05/04 08:37
第3回横浜国際映画祭が5月4日に開幕し、正式出品作品「アディクトを待ちながら」に出演した俳優、高知東生さんや橋爪遼さんらがレッドカーペットを歩いた。
同作品の田中紀子プロデューサー(ギャンブル依存症問題を考える会代表)は、薬物問題で逮捕され、芸能界を干された高知さんと出会った時、「人は必ずやり直せる。それを高知さんが実現し、仲間たちに希望を与えてください。私は必ず高知東生をレッドカーペットに立たせます」と依存症の啓発活動に誘ったという。その約束が実現した。
高知さんは「感無量としか言いようがない。仲間と一緒にここに来たという記念すべき日です」と語り、田中プロデューサーは「有言実行を果たせて良かった。これからも仲間と共に支え合いながら、活躍していただきたい」と晴れやかな笑顔を見せた。
記念写真やサインを求めるファンに応えながら
華やかな衣装に身を包んだ俳優たちがカメラのフラッシュを浴びて次々に登場する中、「アディクトを待ちながら」チームは午後4時過ぎにレッドカーペットに足を踏み入れた。
主演の高知さんや橋爪さんは光沢のある黒色のスーツを着て、ナカムラサヤカ監督や出演したタレント、青木さやかさんらと、それぞれの名前を書いた手作りのうちわを振りながら声援を送る仲間たちに手を振りながら歩いた。
高知さんは一人チームから遅れ、記念写真やサインを求めるファンに丁寧に答えながらゆっくりとレッドカーペットを進んでいった。


「感無量。ここからがスタート」
高知さんは「感無量としか言いようがないです。ここまでいろんな人に支えてもらって、仲間と一緒にここに来たという感じの記念すべき日です」と感激した様子。「これがゴールじゃなく、ここからがスタートなので、これからもがんばります」と力強く語った。

橋爪さんも覚せい剤取締法違反などで逮捕された後、長らく芸能界の仕事を失っていた。
この日、晴れがましい場に立ったことについて、「高知さんや監督のおこぼれにあずかっているという感覚が正直あるんですけど、(レッドカーペットを歩くことは)今までやったことがないので、ご褒美のよう。せっかくだから楽しんで、自分の元気な姿を見せられたらいいかなと思います」と喜びを噛み締めた。

青木さやかさんは「ご褒美みたいな日だなと思います。色々な社会的な問題があって、依存症という言葉が話題にもなったし、みなさんご存知なワードになった。時代を表しているようなこの作品でここに来れたのはとても嬉しいし、依存症に苦しんでいる方、周りの方々への理解を、こういう晴れがましい場所で広げられるのはとても嬉しい」と語った。
「映画界が変わっていく感じ」「回復した人をどんどん起用するいい機会に」
ナカムラ監督は「(高知さんをレッドカーペットで歩かせるという約束を)ずっと前に田中さんから聞いていて、私もそのお手伝いが少しでもできたならよかった。高知さんがレッドカーペットを歩くということは、高知さんだけではなくて、今依存症で苦しんでいる人や家族にとっての希望になる大きいこと。横浜国際映画祭のみなさんに選んでいただいてそれが実現したので、映画祭のみなさんにも感謝していますし、ある意味勇気を持った選定だと思います。映画界が変わっていく感じがしました」と喜びを語った。

そして、観客に対しては「みなさんがみてくださったおかげで話題にもなったので、みなさんが連れてきてくださったのだと思います。回復した人を映画界でもどんどん起用する、いい機会にしていただきたいと思います」と、回復した俳優が活躍できる社会の実現を願った。
「有言実行を果たせた」「仲間の支えのおかげ」
田中プロデューサーは「高知さんを依存症の仲間に引き込んだ時、高知さん自身が再起していくことが一番大事な希望になるんじゃないかと思ったので、そのお手伝いがしたいと思いました。私はその時、高知東生を絶対レッドカーペットに連れてきますと約束していたので、有言実行を果たせて良かった。これからますます活躍していただきたいなと思います」と語った。

そして、晴れ姿を一目見ようと駆けつけた仲間たちに対しては「仲間たちの支えのおかげでここまで来られた。高知さんは私たち仲間のロールモデルであり、希望でもある。目立って矢面に立つ立場にもなってもらっているので、これからも仲間たちと共に応援して、守って、守られ、やっていきたいなと思います」とこれからも一緒に歩んでいく覚悟を述べた。

「アディクトを待ちながら」は最終日の6日に上映される。

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コメント
この日をどれだけ楽しみにしていたことか。青空の下、晴れやかな皆さんの笑顔が、観ていて本当に嬉しかった。
回復し続けるという希望をもらえました。
何度も何度も、この日の動画や写真を観てしまう。素晴らしい時間を共に過ごせて幸せでした。本当におめでとうございます!
嬉しい!
レッドカーペットには行けなかったけど
映画はセリフがくちづさめるくらい見た。ずっと応援した仲間の写真をみて心底嬉しかった。
私は仕事の日だったけど、心は横浜に飛んでた。
レッドカーペットを歩くアディクトのメンバーは金色に輝く✨✨✨オーラに包まれ、皆の笑顔は最高でした🤗
1人1人の小さな力が繋り、支え合って仲間となり、この社会に成すべき事を実現して行く力になっていく希望を実感して嬉しかった!
私もうちわを持って参加しました。
1番歓声も大きかったです。
青空の下、アディクトチームの皆さんの晴れやかな笑顔を見れて感無量でした。
高知さんは、希望の星🌟!
これからも活躍も応援📣したいし、自分自身も回復していきたいと思いました。
リコさんの有言実行もすごい!!
これからもついていきます!!
とにかく感無量です。レッドカーペット私も行きました。丁寧に書かれた記事と写真で、裏側まで知ることが出来て再度感動しています。晴れ晴れとした高知東生さんの笑顔、この先の未来は明るいなと感じました。田中紀子さんの想いに胸が熱くなりました。
人間堕ちるとこまで落ちても、人間関係の繋がりが、如何に大事か、考えされました。依存症であれ、普通人間で会っても、1人の人間として見ていく事の大事さを、見せてもらいました。ありがとうございます。田中代表がんばれー
おめでとうございます!
地元の啓発セミナーとかぶってしまい、直接行けませんでしたが、行った仲間の映像見させて頂き、とても感動しました!抜ける様な青空と、皆さんの弾ける笑顔と、陽気な音楽、回復の素晴らしさと希望を感じました。
これからも応援します!
感動でした。
大興奮しました。あの場に居れた事本当に幸せです。
「アディクトを待ちながら」何回観たでしょうか?仲間と連日映画館に足を運んで、応援しました。
そして、観る度に感動し涙を流していました。
あの私達の大好きな大切な映画「アディクトを待ちながら」が国際映画祭に出品されて、りこさん、高知さん、りょうくん、青木さん、ナカムラ監督、武藤さん、新井さんがレッドカーペットを歩くという華々しい場面に立ち会えてこころから嬉しいです。
俳優にとって“レッドカーペットを歩く”という事がどれだけ喜ばしい事でしょうか。
りこさんが高知さんにその約束をし、有言実行された事はお二人の約束だったかもしれないけど、それは私達の希望でもあります。
お二人に心から感謝します。
高知さんがレッドカーペットを歩き笑顔で仲間に手を振る姿、その姿を見守るりこさん、依存症の世界を映画に昇華して下さった監督、依存症について寄り添い深く理解しようとしてくださった名俳優の皆さん、、、この映画に出会えてすごく幸せでした。
回復して俳優の世界に堂々と戻っていく高知さんと橋爪さんの姿を見れて本当に感無量でした。
おめでとうございます。
ああ、心から嬉しい。
自分のことのように、高知さんがレッドカーペットを歩けた事が嬉しい。
私達の仲間である高知さんの堂々とした晴れやかな表情が眩しい。
まさに回復のロールモデル。
高知さんが今日は一段と輝いて見えました。
観客席からは見られない、舞台裏の皆さんのご様子を拝見できて嬉しいです。
同じ想いに共感し合った人たちがそれぞれのできることを出しあって、一つの大きなことを成し遂げる。そしてまたそれに賛同した人たちによって、より大きなムーブメントが生まれていく。
今回の映画祭出品はまさしくそうしたいろんな人の「良い方向へ変えていきたい」という心から生まれた出来事だったんだと、記事を読んで実感できました。
上映も改めて楽しみです!
サイコーです‼️レッドカーペットの皆様の晴れやかな姿に、感動しかありません。依存症からの回復がこんな形で表現されるとは❗️
【願い続ければ叶う 行動し続ければ叶う】
依存症は回復することが、広がりますよう‼️
私はギャンブル依存症者の家族です。
依存症は誰でもなる。誰でも回復し続ける事ができるって広がり偏見のない社会になる事を願っています。
おめでとうございます。
レッドカーペット、応援に行きました。
『アディクトを待ちながら』のみなさんが登場して晴れやかにレッドカーペットを堂々と歩く姿を見て、涙が出ました。
そんなつもりはなかったのに・・・。
回復できる、元気になれる、また社会でやり直せるという希望をこの目で見たことに自然と感動したんだなと思いました。
みなさん、ありがとう!!!