大谷翔平さんと水原一平さんのご家族にギャンブル依存症者の家族からお勧めしたいこと
ギャンブラーの借金問題に家族や周りは巻き込まれ、やり場のない怒りや悲しみを抱えます。そんなつらい状態から抜け出すために、何をしたらいいのか。ギャンブル依存症の当事者で家族でもある田中紀子が回復への祈りを込めて伝えます。
公開日:2024/03/28 02:15
日本時間2024年3月27日の大谷翔平さんの会見は、ギャンブル依存症の当事者・家族として胸が詰まった。
淡々と説明を続けていた大谷さん。長年の盟友である一平さんを「彼」「信頼していた方」という呼ぶ姿に、観ていたこちら側の心が痛んだ。
しかし会見が進むうちに「一平さん」と、日頃の呼称に変わっていく。
そして、今の気持ちをこう表現したときだけ、言葉に詰まっていた。
「正直ショックという…言葉が正しいとは思わないですし、それ以上の…うまく言葉では表せないような感覚で、この1週間ぐらいはずっと過ごしてきたので、今はそれを言葉にするのは難しいなというふうに思っています」
この時の、大谷さんの気持ちは、我々ギャンブラーの家族には判りすぎるほど判り、心に刺さった。
傷ついた大谷さん、そして水原一平さんのご家族に、ギャンブル依存症の家族として、心の傷を癒やす方法をお伝えしたいと思う。(田中紀子)
家族が感じる得体の知れない恐怖
ギャンブル依存症者の家族が、ギャンブラーの借金問題に直面した時、まずはじめに感じることは、「なんで?」という疑問、「裏切られた」という怒り、大切なものを失った喪失感、など複雑な感情が渦巻く。
大谷さんが、「上手く言葉に表せない」というのはその通りだと思う。
そして不気味に思う。
「あの優しい姿はなんだったの。これがこの人の正体なの?私は騙されていたの」と、相手に得体の知れない恐怖を感じる。
Xにも投稿したが、我が家の場合も、下の息子が産まれたときに、夫が非常に喜んで嬉しそうに泣き笑いしながら抱っこしていた姿を鮮明に覚えている。
優しい夫はとても涙もろい。「タイタニック」や「アイ・アム・サム」といった映画を観たあとは、その後食事をする予定でも「胸がいっぱいだから帰ろう」と言うような人だ。
義母も夫のことを「優しい子で、布団を干すと『わぁ、良い匂い。ありがとう』と言うような子だった」と言っていた。
だが、夫は息子が産まれた直後にもまた数百万の借金をしていた。
この時、優しい夫の姿と、何度も裏切り家族を傷つける行動とのギャップに「一体この人の本性は何?」と、頭が混乱し恐怖を感じた。
ギャン妻(ギャンブラーの妻)達に聞いても、皆、同じ様な感想を持っている。
ギャンブル依存症とは思わずに「二重人格なのかもしれない」と疑う人も多い。
「本気で催眠術を習おうかと思った」と言う仲間もいた。
壊れていく家族のメンタルヘルス
この怒りの感情を昇華できないまま、借金などの起こった問題への対処に明け暮れていると、いつかこちら側のメンタルに支障が出てきてしまう。
人を信じられなくなったり、自分を無価値の人間の様に感じてしまったり、自分が恥ずかしい存在のように思えてしまう。そしてその内面に蓋をして何でもないことのように振る舞っていると、他者への怒りや、不眠、うつなど、様々な症状が起きてしまう。
「自分は傷ついているのだ」という気持ちは受け止めにくい。
こんなことで騙され傷つく弱い人間だと思われたくもないし、思いたくもない。悪いのは相手で自分には関係ない。「離婚なんかいつでもできるけど、子供のためにしないのだ」そう強がるギャン妻も少なくない。
本当は傷つき、不安でどうしてよいか判らない、自分こそ小さな子供のようになっているのだが、それを認めてしまったら、ガラガラと崩れ落ちてしまいそうな気がして、必死に強がり、感情をブロックする。
安全な場所で繰り返し自分の気持ちを話す
まず、依存症者の家族は、こういった感情を安全な場所で昇華させる必要がある。
一平さんの奥様には是非、ギャンブル依存症の家族や友人のための自助グループ「GAM-ANON(ギャマノン)」に参加してほしい。ギャマノンが近くにない場合には、米国には依存症問題に長けたカウンセラーはいくらでもいるので、連絡をとってカウンセリングを受けて頂けたらと思う。
絶対に自分を否定されず、下手なアドバイスもされない安全な人と、繰り返し自分の気持ちを話せるようになれば、やがて負の感情は消えていく。
私の経験から持っているイメージでは、現在抱えている圧倒的な感情に立ち向かい、成敗するのではなく、自然と消えていくまでひたすら語り成仏させる感覚だ。
時々SNSなどで、元ギャンブル依存症者のご家族、特に子供の立場という方が、「ギャンブラーは嘘つきで、最低の人間」といった主旨のことをつぶやかれているが、是非自助グループなどに繋がり癒やされてほしいなと思う。怒りの感情を抱えていると、自分自身を傷つけるだけだ。
自分の本心を語れるようになるまで時間がかかるし、もちろん世間の全員に本音を見せる必要などない。むしろうっかり依存症に理解のない、その辺のママ友や、親類などに話すと、「妻が支えてあげないと」「なんで妻なのに気づかなかったの」「ストレスが溜まってたんじゃない」などと、アドバイスという名の感情のはけ口にされてしまいかねない。
ここは同じ経験をした仲間か、依存症の専門家を頼って頂けたらと思う。
大谷さんには、おそらく普段からメンタルトレーナーがついており、現在すでにそれらプロフェッショナルからサポートを受けている気がした。
会見の中でも、自分の気持ちを伝えようとする「正直ショックという言葉が正しいとは思わないですし......」という言葉遣いに、病気の人に対する配慮があったのではと、その片鱗が伺えたように思えた。
自分の悲しみや怒りという感情が昇華されると、頭の中は理性的な判断ができるようになる。圧倒的な感情の前では、人は論理的思考にはなれないが、感情の嵐が収まれば、科学的な話がきちんと入ってくるようになる。
なのでまずは自分の心の傷を癒やし、その後ギャンブル依存症の正しい知識を学んで頂ければと願う。
そして、借金の尻拭いをし、手を貸し続けるのではなく、手を放して問題に向き合わせて、見守る「タフラブ(厳しい愛)」が必要なのだと理解してほしい。
ギャンブラーの仕打ちと、家族や友人への愛情は別問題
私が依存症問題に巻き込まれている、ご家族や友人知人に是非とも知って頂きたいと思っているのは、ギャンブル依存症者が、愛する家族や信頼している人にやってしまう仕打ちは愛情とは別問題だということだ。
そこを混同すると「私や子供達よりも、夫はギャンブルを選んだんだ」と辛くなってしまう。
そうではなく、私や子供達を愛し、優しく、大事にしてくれたあれもまた本当の夫の姿なのだと、そこは信じて良いことなのだ。
「裏切り」ではなく「病気の症状」で家族を傷つけてしまったのだ。
例えて言うなら、コロナになって咳をまき散らせば、家族にうつしてしまうのと同じだ。
「家族を愛してるなら、咳ぐらい我慢できるよね。私のことを思ったら、なんで咳ぐらい我慢できないの!」と責めるだろうか。
ギャンブル依存症になってしまえば、ギャンブルは我慢できない。そしてギャンブルをやるためにはどんな非道なことでもやってしまう。脳がギャンブルに支配されてしまうからだ。
私は、米国カウンセラーから「問題の外在化」ということを学んだ。
つまり問題だけを切り分けて考えるのだ。依存症の問題とは病気だとまずは認めること。
それができればあとは前に進める。
米国のカウンセラーはこう言った。
「The problem is the problem not the person.
問題が問題であって、あなたが問題ではない」
つまり、依存症者が嘘をついたり、お金を盗むのは依存症という病気が問題であって、元々の人格の問題ではないということだ。
だから病気を認めて、治療に取り組み回復を目指さなくてはならない。
回復を目指す行動の中には、もちろん罪への償いも含まれる。
ところが、知識がないと依存症という問題に向き合うのではなく、「あなたが問題だ」と責めてしまう。これはメディアなどでも未だにやっている。
家族や巻き込まれた周囲の人達は、まず自分の傷つき体験を癒やし、そしてギャンブル依存症という知識を学び、依存症者と過ごした過去の想い出や、時間、そして信頼関係などを全否定しないでほしいと思う。それは自分自身を否定し傷つけてしまうことになる。
もちろん今後の人生で、ギャンブル依存症者に付き合い続ける必要もない。
回復を信じ共に歩いていくことも一つの選択だし、回復の是非より別れることも優先してもいい。回復しようとしない人といつまでも一緒にいることは、お勧めはしないがそういう選択肢ももちろんある。
大切なのは、あなた自身がどうありたいのか、自分の正直な気持ちを知ることだと思う。
回復とは「自分を愛せるようになること」
ギャンブル依存症からの回復というのは、一般の人達や医療者は「ギャンブルが止まること」だと思われるかもしれない。
だが、私は自分自身が回復した経験から、依存症からの、そして依存症者の家族の回復は「自分を愛せるようになること」だと思っている。
ギャンブル依存症からの回復は、精神的にも経済的にも、それは本当に大変な道だ。
長い時間もかかる。我が家もギャンブルの借金がなくなるまで10年かかった。
けれども困難な道だからこそ、乗り越えると「頑張ったじゃないか!」と自分を愛せるようになる。
今回の大谷翔平さんと水原一平さんの事件は、話題の大きさから特殊なことのように思われているが、これは私たちギャンブル依存症の支援団体にとっては、毎日のように経験している相談事となんら変わらない。
一平さんにもその奥様にも、親兄弟よりも、お二人の気持に共感している仲間達は沢山いる。決して独りではないし、解決策は必ず見つかる。
困難を乗り越えた先には、今よりももっと良い未来が待っている。これは保証する。
米国にはこんな言葉がある。
「世界で一番不幸なのは依存症者の家族。世界で一番幸せなのは回復した依存症者の家族」
私も、もちろんそう実感している。
一平さんとその周囲の人達の平安の日々を、私たち同じ経験をした多くの仲間達が祈っている。
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コメント
「世界で一番不幸なのは依存症者の家族。世界で一番幸せなのは回復した依存症者の家族」
この言葉で救われました。
ありがとうございます。
田中さんの深い愛にただただ感動しました!
田中さんの祈りがどうか届きますように!
困難を乗り越えた先には、今よりももっと良い未来が待っている。
「世界で一番不幸なのは依存症者の家族。世界で一番幸せなのは回復した依存症者の家族」
この言葉に感動です。
水原さんとご家族、繋がって下さい。同じ経験をした仲間がたくさんいます。
何度も繰り返される借金、それを隠すための嘘に家族は心を乱される日々でした。
いつもみている夫は、疲れていても子供たちと全力で遊んでくれ、私のことも気遣ってくれる優しい人
二面性が怖くて、どちらが本当の彼なのだろうと信じられなくなっていました
ギャンブル依存症は病気、人格とは切り離して見ることを自助グループで教えてもらい心が救われました
ギャンブル依存症が病気という理解が広まり、適切な治療に繋がれるようになることを願ってます
嘘をつかれていたと、知った時は失望と悲しみと怒りが湧いてきて、相手を責めてしまうけど、同時に今までの優しいあの人も嘘だったのか?と、そのギャップがさらに私を苦しめました。家族の自助グループに参加して、いろんな人の話を聞いて自分の話を聞いてもらううちに、少しずつ理解出来るようになりました。
頭ではわかっていても、「だって病気だから仕方ない」と思えるようになるには傷ついた自分自身の心が癒される時間と場所が必要です。
どうか、一平さんには当事者の回復を、そして奥様には家族の回復を、巻き込まれた大谷さんにもそれぞれの回復に繋がられますように、お祈りします。
家族に向けたアドバイスやメッセージからあたたかさと思いやりが伝わってきます。何度も読み返しています。
特に、回復は「自分を愛せるようになること」の一文に涙がとまりませんでした。
夫がギャンブル依存症で、自助グループの存在に助けられました。
依存症は、当事者や家族など周りの人も巻き込む、辛く悲しい病気です。
この記事が、水原さんに届き、
正しい回復に繋がりますように。
それ以上の…うまく言葉では表せないような感覚で、この1週間ぐらいはずっと過ごしてきたので、今はそれを言葉にするのは難しいなというふうに思っています
いや、ほんと、そう!
私もギャンブル依存症の夫が、よく知ってる普段の夫と乖離しすぎていて、
『なんか、、、、エイリアンみたい、、、私の知ってる夫はどこ?』という感覚に襲われて、現実を受け入れられないまま、刻々と時間が過ぎていきました。
回復につながると、
どっちが本当の夫だったの??と二面性を一致させるのにも時間がかかりました。
依存症者が嘘をついたり、お金を盗むのは依存症という病気が問題であって、元々の人格の問題ではない
この言葉にどれだけ勇気づけられるか。
ギャンブル依存症になってしまったら、人格が変わり、いい所があったはずなのに、それらが全否定されていくような感覚だった。
正しい知識の啓発のために、この問題を知らない人たちのために、このメディアの活躍と発展を祈らずにはいられない。応援しています。
借金を重ね、嘘をつき、バリバリ仕事をし、子どもたちにもっともらしいことを言う夫が不気味で仕方ありませんでした。
私は、怒りと絶望と恥に支配され、何をやっても幸せを感じない日々を何年も続けていました。
私は、自助グループに通い始め、この人は病気なんだということが認められるようになり、感情が少しずつ成仏していっている感覚があります。何気ないことに幸せを感じることも増えてきました。
夫も、自助グループに通い始め、顔つきが少し穏やかに変わってきたように思います。
一平さんとご家族の方にこの記事が届くことを心より願っています。
「依存症者が嘘をついたり、お金を盗むのは依存症という病気が問題であって、元々の人格の問題ではないということだ。」これを知れて、私は楽になりました。息子が何でこんな事をするのか、分からず苦しくて仕方がありませんでした。
水原さんのご家族も是非、自助グループに繋がって欲しいです。
プログラムを使って自分を見つめ、そして自分の事が好きになる。それが大事。本当にそうです。
私の息子も依存症です。
ギャンブルをする為にありとあらゆる嘘をつき、それがバレないように何もかもうまくいっているように振る舞っていた息子。息子の行動に一喜一憂して疲弊していった私たち家族。全てが依存症という病気のせいだったと理解した時やっと暗闇から抜け出したような気がしました。この記事を読んで、たくさんの方たちが依存症について理解を深めてくれることを切に願います。
病気の症状とその人の人格を分けて考える、不安に思う気持ちや恨みの感情を安心安全な場で話す。私も自助グループでそれを知って少しずつ心が軽くなり癒されていきました。時間はかかりましたが、通い続ける内にお金の不安も夫への恨みも手放せて、結局夫とは別れて自立して生きていく道を選ぶことが出来ました。自助グループには同じような経験をした仲間が沢山います。今渦中にあって苦しんでいる方は、一人で抱え込まず是非自助グループに繋がって来てほしいです。
息子がギャンブル依存症です。私もすごく辛かったです。育て方が悪かったと自分を責め落胆するばかり…
ギャンブル依存症は病気、息子の行動は病気の症状だったとわかると少し気持ちが楽になりました。ギャンブル依存症の正しい知識が社会に広がって行って欲しいです。
ギャンブル依存症の息子を持つ母として、田中さんが仰っていることに納得します。力強いお言葉に
勇気付けられます。
家族がギャンブル依存症です。
田中紀子さんのこの文章に、ギャンブル依存症という病気に対しての家族の気持ちがすべて詰まっていると思いました。いまだに正直、当事者との関係はもう修復できないのかなという悲しい気持ちになることもあります。そういう気持ちも含め、家族も当事者もそれぞれが相談できて気持ちを外に出せる安全なところがあるということを広く知ってほしいです。
今までの自分も嫌いじゃなかったつもりだけど、「つもり」なのかな。自分を好きになりたいです。
涙がでました。
私も娘が4ヶ月の時に夫の借金が発覚したときは、夫が二重人格かなんかなのでは?と思い本当に恐ろしく、そして絶望しました。とにかく優しくて思いやりがあって、娘を溺愛していたその人と目の前の現実が結び付けられなくて、頭の中が混乱しました。でも今なら分かります。ギャンブル依存症は病気だったんだ、夫も苦しんでいたんだと。でもそれを飲み込めるようになるには、時間もかかるし、傷ついた自分を癒す必要があった。ほんと、ここに書かれている通り。どうか今、大切な人のギャンブルの問題で苦しんでいる方にこの記事が届いて欲しいです。
息子がギャンブル依存症とわかった時は出口の無いトンネルに入ってしまったようでどうしたら良いかわからず辛くて悲しい毎日でしたが、全国に私と同じ依存症の家族がたくさんいる事がギャマノン、家族会に繋がってわかり、その仲間たちからたくさんの勇気をもらいました。
「世界で一番不幸なのは依存症者の家族。世界で一番幸せなのは回復した依存症者の家族」
私は息子がギャンブル依存症になって人生が変わりました。自分の辛かった経験が今苦しんでいる方の助けになる事ができているからです。息子の回復を信じて見守りながら私は今自分が幸せだなと感じています。
一平さんと奥様、ご両親、今、どれだけ辛い思いをされているのでしょうか。
私達、依存症者の家族はみんな同じ様な苦しみを経験しているので手に取るようにわかります。
この世で1番美しいのは回復した依存症者 といわれています。私達の息子は1番美しい姿になれる可能性があります。
一平さん、どうか適切な場所に繋がり、回復されることを心よりお祈りいたします。
そして、回復された姿を世界中の人々に見せて下さい。
それが一平さんが生まれて来た意味だと思います。
田中紀子さんの心の叫びであるメッセージが一平さんと大谷選手にどうか、どうか届きます様に。
ギャンブル依存症は脳の病気です。自分で何とかするとか、家族で何とかする次元ではありません。息子を夫を本気でたすけたいなあ自助グーグルに行くしかないです。そこで自分自身と向き合う大切さをまず理解してください。そおすると自ずと道はひらけてきます。信じて‼️
「本当は傷つき、不安でどうしてよいか判らない、自分こそ小さな子供のようになっているのだが、それを認めてしまったら、ガラガラと崩れ落ちてしまいそうな気がして、必死に強がり、感情をブロックする。」
まさに、私です。自助グループに参加して、初めてボロボロ泣いて…、不安で怖くてどうしようもなかった。話せる場所ができて、前を向けるようになりました。
家族がギャンブル依存症です。
記事の最後に書いてある、
「世界で一番不幸なのは依存症者の家族。世界で一番幸せなのは回復した依存症者の家族」
この言葉に涙が出ました。
ギャンブルの問題に巻き込まれていた時は、ずっと本気で、私は世界で一番不幸だ…と思っていました。
回復した人の言葉は希望の光です。
一平さん、一平さんのご家族にどうか届きますように。
夫がギャンブル依存症です。
私も最初は夫を二重人格なんじゃないかと疑ったりしました。
優しい夫がなんでこんなに嘘をつくのか、なんでこんな酷いことされなきゃいけないのかと沢山傷付きましたし、私も夫に酷いことを言って傷付けました。
でもそんな夫のおかげで、私は自助グループに繋がり、自分の感情を正直に話す事ですごく救われました。
今苦しんでいる依存症当事者やその家族が、正しい場所に繋がり、1人でも多くの方が平安に過ごせるようになることを心から願っています。
田中さんの言葉はなんて優しいんだろう。
どうぞ一平さん、そして奥様に届きますように。
ギャンブル依存症の人もその家族の人も正しい知識を学び身につけて、偏見のない世の中になってほしいです!
私も夫が二重人格だと思っていました。
ギャンブル依存症の病気について理解することで、病気の症状なのだと気付きました。回復する事は簡単ではないけれど、回復を応援したいし、家族には家族の回復がある事を知って欲しいです。
医療従事者なのに、ギャンブル依存症を知らなかった。夫がギャンブル依存なのは、見て見ぬふりをしていた。でも、そんな夫といると、どんどん自分がおかしくなった。回復とは「自分を愛せるようになること」。本当にそうだと思う。とても勉強になりました。
りこさんの書く文章は、いつも大きな愛で溢れていて、読むだけで癒されますし、希望を感じます。
大谷さんや、一平さんの奥さんは、いきなり訪れた非現実的な事態に本当に驚き、ショックを受けて、どう受け止めれば良いか今でも困惑されているのではと思います。
私は初めの頃、ギャマノンで、この部屋に集まったこの集団と自分が同じ(自分も依存症者の家族)である事を認めるのが本当に嫌で、怖くて、自分は違う、自分の夫はそんなに酷くないと、ミーティングに通う事を止めてしまいました。
ミーティングから離れてからは、問題の本質から目を背けて、夫には自分の問題に向き合うように言いつけておきながら、自分を満足させるために楽しい夫婦の思い出を作りたくて、夫を色々な場所に連れ出して、旅行や趣味に勤しんでいました。
でも、やはり暫く経つとまた夫が借金をしている事やお金を使い込んでいる事が判明して、
その時は問題に取り組まない自分を棚に上げて夫を責めて、自分を愛していないからだと自己憐憫に浸っていました。
ギャマノンに通い、現実を受け入れたら今の夫婦関係が壊れるのではととても怖くて、行動する決断ができず、夫の回復の足を引っ張っていました。
でも、改めてミーティングに通い始め、そこで自分の境遇を認めて、自分にも大きな問題がある事を認めてと、色々と認めていく事で、自分の心が解放されていくのを感じましたし、今ではミーティングが私を助けてくれる、私に気付きを与えてくれる欠かせない存在になっています。
だから私も、水原さんの奥様に早くギャマノンに繋がってほしいです。
私の息子もギャンブル依存症です。
依存症の問題がわかった時は親である私でさえも彼の人格を否定し、起きている出来事が理解できませんでした。
自助グループに行き始めても何の意味があるのかも初めは理解できなかったです。通い続ける事で自分の苦しかった気持ちが癒やされ、希望が持てる様になりました。
苦しんでいる方にこの記事が届く事を祈ります。
困難を乗り越えた先には、今よりももっと良い未来が待っているとわたしも思います。
夫がギャンブラーで回復施設を経て、現在また同居して家族再生中です。
以前の家族の枠ではなく、新しい家族のフェーズに入って、幸せだと感じることが多いです。
かつての家族としての最高の瞬間よりも、いまの家族としての最高の瞬間の方がはるかに素晴らしいです。
ギャマノンで自分の言葉で吐き出す事で、だんだんと棘が抜けていく感覚。あれほんと不思議です。喋ったところでどうなるんだと思うけど、コレやった人しかわからない。
ギャマノンの事、知れた自分はラッキーだなと思う。
同じ苦しみを抱えてる人に、もっと知って欲しいなぁ。
問題と人格を勝手に結びつけて、正義感を振りかざしてバッシングするような現代の風潮は、人を死に追いやる。
「The problem is the problem not the person.」この考えが日本の社会にも受け入れられますように。
私も、いつも優しい夫がギャンブルで借金をするなんて信じられませんでした。今までまの家族での生活は嘘だったの?と裏切られた感じがしました。
でも、依存症という病気の症状だということが分かり救われました。
今は、理解して共感してくれる仲間がいて本当に幸せです。一人では、ありません。ぜひ周囲を頼ってほしいです。
ギャンブル依存症は完治はしないが必ず回復はできる病気です。
一人でも多くの方にギャンブル
依存症の病気の事を理解して頂き、当事者への正しい知識を身につけて頂ければと思います。
その為に我々は行動し続けます。
「私や子供達を愛し、優しく、大事にしてくれた、あれもまた本当の夫の姿なのだと信じて良い」というメッセージに号泣してしまいました。
私は、ギャン妻です。田中紀子さんに抱き締められている感覚になりました。
今、ギヤマノンに繋がっています。明日もまた、仲間と共に。
なぜこんな嘘つくの?
次の日には普通に仕事行って、たわいもない会話したり、
買い物にいったり、遊びにいったり、
だけど、家の中のお金をとられたり、子供の学資保険勝手に解約されたり、次から次におこる不可解な出来事に、夫以外いないのに、夫の嘘のようなほんとのような話に騙され、真実がみえなくなります。知らない間に巻き込まれて、ギャンブラーも家族も得体の知れない状況にどんどん巻き込まれていきます。本当に裏切られたって気持ちになりますが、病気だとわかれば、治療して治してほしいって思います。
一平さんのご家族も、大谷翔平選手も病気を知って回復の道に進んでほしいです。
息子がギャンブル依存症です。
息子の裏切りや嘘を、病気の症状なのだと教えてもらった事が、ストンと胸に落ちました。
病気が回復したら、症状は収まるのだと思うと、ひと筋の光が見えました。
回復を願っています。
自分の心の傷を癒やして、正しい知識を学んで、あなたが問題ではないことを知る。自分を愛し困難を乗り越えた先には、今よりもっと良い未来が待っていると、田中さんのメッセージが大谷さんや水原さんのご家族に届くよう、祈ります。
依存症者の家族です。
この記事を読み、目頭が熱くなりました。
最後の3行…
私も心から祈ります。
私も、自分の事を愛せる人になりたい…
依存性者を持つ家族です。
本当にこの記事の通りだと思います。
どうか、一平氏のこれ以上の人格否定がない事と、彼の回復を祈ります。
依存性という病気である事、世間の人に認知が広まれば良いと思います。
とてもわかりやすく、心にささりました。どうか今苦しんでいる人たちに届きますように。
私もギャマノンに行っています。どうか,どうか、繋がれますように。
私はギャン妻です。自助グループに通ってもうすぐ2年。夫のギャンブル依存症という病気の部分と私が好きになった夫の良いところや一緒に過ごした楽しかった時間、この両面を切り離して考えられる様になり、とても楽になりました。
自助グループに通っていなければいつまでも恨み、怒り、悲しみ、混乱の中で生きていて、そんな自分のことを愛せなかったと思います。田中紀子さんの愛に溢れる希望のメッセージが大谷さんや水原さん、ご家族に届いてくれることを願います。
回復はある。
愛情で病気は治らない。このことを忘れないでいきたい。
ギャンブラーの母の立場です。
息子に振り回され、クタクタになった母です。
初めは、息子の一連の行為は私の育て方のせいだと、自分を攻め誰にも話せなかった。
世の中には私と同じ経験をしている人がいる事を知った時仲間の存在が私を回復の道に導いてくれました。
一人じゃない。
安心できる場所で話してみてください。
ギャンブル依存症は回りを巻き込む本当に怖い病気です。
対応を間違えるともっと深みにはまっていきます。
やってしまったことは
もう元には戻らないけど、どうか一平さんも諦めずに同じ悩みを持つ仲間と一緒に回復することは出来ます。
回復は大変だけどどうか頑張って欲しい。
一平さんなら出来る!
私も母親の立場として共依存で息子を支配してきました。
今、回復に向かって仲間と一緒に12ステッププログラムを使って回復に向け頑張っています。
依存症の病気を理解して依存症に対する正しい知識をもって欲しいと切に願います。
「世界で一番不幸なのは依存症者の家族。世界で一番幸せなのは回復した依存症者の家族」
依存症だけでなく、癌などの病気も同じですが、それになったことで辛いこともあるけれど、学びや喜びもたくさんあります。また、そのことを感じた家族や当事者が回復していくのだと思います。息子の依存症が発覚した時、自分自身の癌も発覚。右肺上葉切除の手術を行い、息子も施設入所。お互い
回復したり、スリップしたりしながら自分の人生や心の変化を楽しんでいる。依存症の回復は『人生2度美味しい!』と、高知東生さんが、昔あった某チョコCMのキャッチフレーズのような言葉で励ましてくださったが、ホントにそうだと思います。
私の息子がギャンブル依存症です。リコさんの投稿してくれた家族の苦悩はまさにその通りです。
当事者と共に家族も回復していける手段があります。
どうか水原さんとご家族が治療と自助グループに繫がる事を願っています。
私も依存症者の家族です。問題が発覚した時には絶望し自分を責めて精神的にすごく辛かったです。
でも自助グループに行くようになり、不安な気持ちを吐き出し、依存症の知識と対応を学ぶ事で元気を取り戻す事が出来ました。
ご家族、当事者が早く自助グループに参加出来ますように。
回復の祈りを込めて伝えますという言葉に涙が出ました。
ギャンブル依存症は病気であり、人格の問題ではないということを、全ての人に知ってもらいたい。
回復の祈りを込めて伝えますという言葉に涙が出ました。
ギャンブル依存症は病気であり、人格の問題ではないということを、全ての人に知ってもらいたい。
ギャンブル依存症者の家族として、苦しみを体験したが、
多くの仲間たちと出会い、回復し続けるなかで希望を見い出し、歩み続けている。
大谷さんの隣ではないけれど、一平さんの回復されていく姿をみたい。
ここに書いている全ての言葉が依存症者の家族にとってバイブルの様に感じる。
田中紀子さん、素晴らしく言語化して貰ってありがとうございます。
私もギャンブラーの息子に対して当初激しく怒りの感情が有りました。
しかし自助グループに通って半年ほどした時その感情が無くなっている事に気付きました。まさしく成仏した感じです。
そこからドンドン楽になっていきました。
正しい知識をを身につける事。仲間と繋がり続ける事の大事さを知りました。
私は夫がギャンブル依存症です。自助グループや相談機関に繋がるまではそれはそれは夫を責めて自分も責める悲惨で辛い日々を送っていました。
信頼と愛情は切り離して考えられることを自助グループで教えてもらいましたが、これは自分の癒しにもなっています。大切な人、だけど◯◯のことは信用できない。こう考えてもいいということを聞いた時に救われた思いでした。
今回の事件について、家族の癒しと本人の回復を切に願うとともに、依存症に苦しむ当事者や家族への理解や支援が広まりますように。
ギャンブル依存症者の家族は度重なる嘘にメンタルが、やられる。
安全な場所で、自分の気持ちをはなせる自助グループがあって本当に良かった。
もっと病氣の事が、世間に理解され回復を応援する社会になってほしい。
若者の未来を賭博でつぶさないで。
回復とは
自分を好きになる事
自分を愛せる事
ギャンブラーとの過去を全て否定しない事
私が未来を決める事
グッときました
すごく今の自分と重なり胸に響きました。ギャンブル依存症は病気であると理解することの大切さ改めて痛感しましたし、自分自身がどうありたいか、その素直な気持ちに蓋をしていきてきたなと思います。本当の意味で自分知ることで自分を愛せるようになりたいと思います。
ギャンブル依存症者が、愛する家族や信頼している人にやってしまう仕打ちは愛情とは別問題だということ。。この言葉に救われました。
うんうんと頷きながら読みました。我が家も母の日や誕生日にプレゼントをくれ優しい息子でした。それがいつのまにか、嘘をついてお金のむしんをする様に。嘘だとわかった時の頭の混乱はどうしようもなく辛い。水原さんには是非回復のプログラムをやってもらい、笑顔が戻る事を願っています。
自助グループに繋がることが今すべきこと
この記事が、すべてのギャンブル依存症者の家族の支えとなる気がしました。傷つけられた事実に対して許しを強制するわけでもなく、その感情を解き放って癒す。そのうち相手のことはさておき自分が自分を赦せるようになる。