拝啓 上原浩治様 長年の巨人ファンからの手紙
水原一平さんを批判する元巨人軍選手でメジャーリーガーでもあった上原浩治さんの記事が話題になっています。ギャンブル依存症の当事者、家族として、そして長年の巨人ファンとして上原さんに伝えたいことをしたためました。

公開日:2025/02/12 23:00
元巨人軍のピッチャーでメジャーリーガーの経験もある上原浩治さんが、水原一平さんに関して書いた記事(「大谷翔平を裏切った水原一平被告の言い訳に『違和感しかない』上原浩治が語る選手とスタッフの契約」)が大評判になっています。
「その通りだ!」「わかりやすい」「学びがある」と称賛されていますが、
私のようななギャンブル依存症の支援者から見ると、「あぁ、こうして、個人の性格の問題に矮小化されてしまうんだな」「野球界は一向に変わらないな」と残念でなりません。
そこでギャンブル依存症の当事者及び家族として、そして長年の巨人ファンとして、上原さんに対し知って頂きたいことをお伝えしたいと思います。
上原さん本人に届くことを心から願っております。
施されて失われる自尊心
まず、上原さんが書かれた、この部分かなりいじわるかつ誤解を招く書き方ではないでしょうか?
「水原氏は、通訳業務以外でも、大谷選手に関することでいつでも対応可能な状態で働き、『著しく低賃金だった』などと主張していた。検察側はこうした主張に対し、大谷選手がSUVタイプのポルシェを贈呈していたことや、飛行機のファーストクラスを手配されていたことなどを提示。大谷選手は用事を頼むたびにチップを渡し、百万円単位のボーナスを渡していたことも明らかにした。大谷選手がドジャース移籍後の水原被告の年俸も50万ドル(約7700万円)に上がっており、生活に困窮していたというのは理解に苦しむ。」
そもそも移動の際にたまたまファーストクラスに乗れたとしても、一時的な快適さを提供されるに過ぎず、生活は楽にはなりません。仕事で行く交通費は会社負担が当たり前です。
ポルシェのSUVも同様です。車の購入費は抑えられたとは思いますが、高級車を持てば維持費もそれなりに高くなります。燃費、税金、修理費、車両保険は軒並み高くつきますし、駐車場だって屋根付き鍵付きで防犯設備も整えなくてはならないでしょう。
かといって、「維持費が無理だから売って相応な車を買おう」というわけにもいきません。
もちろん水原さんも嬉しかったと思いますし、感謝もしていたでしょう。
しかしこれらのものを与えてやったから、生活に困っていなかっただろうと言われても、与えられた方の立場からしたらそうとは言い切れないのではないでしょうか。
もし私が、ファーストクラスのチケットを誰かに与えられたとしたら、自分で出かけるエコノミークラスの旅をより惨めに感じるでしょうし、ポルシェのSUVの新車を維持していくためにヒィヒィ言っていることでしょう。
比較にもならないものすごく小さな私事をお話しさせて頂ければ、私も東大病院や弁護士事務所で秘書をしておりましたし、現在も高知東生さんをはじめ芸能人の方から、芸能界の派手なお金の使い方を見聞きしてきました。もちろん皆さん優しくしてくださいますし、高級なお店で奢ってもらったり、自分では絶対に会えないような人に会えたりと、嬉しいことも沢山ありました。でも、そういう方々の中にいると同じ人間でありながら、華やかな人生を歩む方々と自分をどうしても比較してしまい、とても惨めな気持ちにもなります。
特に、あるお医者様がご夫婦でお出かけになるとかで、その日私が泊まり込みで息子さんの子守をし、宿題を見てやり寝かしつけ、翌日学校に送り出した時には、「なんでここまで」という気持ちになりました。けれども普段良くしてもらっているのだから「我慢しなくっちゃ」と自分に言い聞かせていました。
常々思っておりますが、華々しい方々は比較的公私混同が激しく、「なんでここまで」という一般人の気持ちがお分かりにならないのだと思います。その分、報酬を払っているとおっしゃいますが、金を払っているのだから受け入れろと言われても、金額と仕事量が見合っているのかという問題もありますし、人間ですからわだかまりが心の深くに残ってしまうことはどうしてもあります。それによって失われていく自尊心は、お金だけでは回収できないのです。
上原さんは、きちんと報酬を払い、スタッフに感謝もしていたと仰っており、それはそれでご立派ですし、良い人間関係を築けたのだと拝察しますが、上に立っている人からは、下にいる人の気持ちはわかりませんし、逆もまたしかりです。
壮絶な労働環境「妻より過ごす時間が長い」「やることは”何でもかんでも”」
水原さんの奥様が、水原さんの過酷な労働状況について嘆願書を出されましたが、私は思っていた以上に壮絶な労働環境だったんだなと思いました。
24時間365日、大谷選手のために時間を空け、水原さんの奥様ともども、犬の散歩から、爪の手入れまで尽くしたことが書かれていました。もちろん世界のスーパースター大谷選手の傍にいることに誇りも持っておられたでしょう。
私は自分自身が依存症者でもありますが、共依存でもあるので、上司や仕事に対し何度もこういった滅私奉公状態に陥ってきました。ですので水原さんご夫婦のアンビバレンツな気持ちがよくわかる気がしています。何から何までというのは、最初は喜びであっても、段々と大変な負担になってくるのです。
実際に、2023/6/6にMLB を担当する The Athletic のシニアライター であるブリタニー・ギロリ氏(Britt Ghiroli)は、このような記事をThe Athleticに発表されています。
「通訳者について知っておくべき2つ目のことは、この仕事を長く続けると、おそらくいつかは病院に行くことになるだろうということです。」
そして水原さんの言葉も紹介されています。
「『信頼関係は(仕事の)大きな部分を占めます』と水原さんは信頼関係について語った。『私たちはほぼ毎日一緒にいます。妻と過ごす時間よりも長いので、個人的にうまくやっていかないと大変です』」
そして、水原さんは「通訳をすることは仕事のうちの10%に過ぎない」と言っています。
「では、水原氏の言う通り、通訳の仕事のうち話すことはたったの 10 パーセントだとしたら、残りの時間は何をするのでしょうか。何でもかんでもです。」
とあり、いかに通訳が過酷な仕事であったかがわかります。
物価が3倍のロサンゼルスでは低賃金
それに水原さんの年収が発表された時には、実際にあまりに低賃金だったことに驚きました。
大谷さんと共に移籍した2018年から21年までは年収1300万円台、22年ですら1600万円、23年には3900万円に上がりましたが、ドジャース移籍後すぐに事件が発覚していますので、ドジャースでの年収7700万円はほとんど受け取れていないでしょう。
それをマスコミは一斉に、「年収7700万円でも不満」と書きたてましたが、大変だったのはそれ以前の話だと思います。
物価の高いロサンゼルスで、大谷翔平さんという世界中が注目するスーパースターの通訳という重圧を担いながら、4年間も年収1000万円台だったとは驚愕しました。
日本だって年収1000万円台が、それほど贅沢な暮らしができるかと言えば、そんなことはありません。子供が2人以上いたら、案外いっぱいいっぱいではないでしょうか。
ちなみにロサンゼルスの物価は、現地に住むこちらの方のブログでは、ラーメンが一杯3500円位、ビッグマックのセットが1974円、物価は大体日本の3倍とあります。
だとしたら、年収1300万円台というのは日本の年収では450万円位ってことですよね。
信じられないくらい低賃金だったことは事実だと思います。
大谷さんが百万円単位のボーナスを払っていたとありますが、それでも年収はそれほど高くなかったのではないでしょうか。
それを日本の基準で論じられたのでは、あまりにも水原さんが気の毒ですし、上原さんは日米の物価の違いをよくご存じのはずではないでしょうか。
立場が違うと理解できない感覚がある
また上原さんは、
「ただ、私の金銭感覚でいえば、どれだけ年俸が上がっても1万円の価値は幼少期からずっと変わらない。食事に行ったとき、私が会計を済ませることはあっても、それはお金が有り余っているからでは決してない。」
と、自分は金銭感覚がしっかりしているから、水原さんの様な愚かな人間とは違うという旨を書かれていますが、ご自身の境遇と水原さんの境遇は全く違います。
そもそも水原さんの年棒は4年間も上がっていないのです。
大谷さんの生活を支え、怪我などの不調の時代を乗り越え、大活躍をした2021、22年も年収は1000万円台、日本の年収に換算したら450万円程度です。
どれだけ忙しかったか想像に難くありません。シーズンオフでも大谷さんは引っ張りだこでした。CMなどの契約金も、それは、それは高額だったでしょう。
けれども水原さんは低年収でそれを支えてきました。
それでファーストクラスをプレゼントされても、生活は苦しいままです。
もちろん大谷さんも配慮もされていたでしょう。
水原さんのアパートの家賃も大谷さんが支払っていたという報道もあります。
それでも奥様が「著しく低賃金だった」とおっしゃっているくらいですから、余裕のある暮らしとは言えなかったのでしょう。
その辺の行き違いは、立場が違うと理解しあえないものですし、近くにいる者同士だからこそお互い言えなかったこともあったのかと思います。
水原さんにも見栄や意地もあったでしょう。
上原さん、人はブラックな働き方をすれば心は壊れます。
それを「お前は感謝がない」と、上に立ち、支払った側の立場の方が言うべきではないと思います。
「これだけやってやっているんだ」という、雇用主側の論理を内面化し、「そうだ自分はまだ我慢が足りない」と、自分を苦しめている人たちが日本にはたくさんいます。
苦しい生活から抜け出そうとギャンブルに走る人もいる
そして、その苦しい生活から抜け出そうと心を病み、依存症を発症してしまう人たちがいます。特に現代社会では、収入補填のためにギャンブルに走ってしまう若者たちも実際にいます。
確かに水原さんの事件は金額も大きかったこと、そして大谷さんというスーパースターを傷つけたことで、大きな話題となっていますが、同様の事件は金額の桁を減らせば日常茶飯事に起きているのです。
野球界でもこれまで何度もギャンブル問題、それもおそらく依存症状態であっただろうと思われる事件は起きています。
かつては怪我の気晴らしにギャンブルを始め、引退後には殺人事件まで起こした選手もいました。
個人の問題として矮小化し批判するのではなく、選手やその他スタッフの職場環境、セカンドキャリアなど依存症問題を含めたメンタルヘルス全般について対応策を講じて頂ければと思います。
選手はみな上原さんのような実績を残せた方ばかりではないですし、スタッフともなれば恵まれない環境に置かれた方もいるでしょう。
そういった方にも、是非とも上原さんの様な方が目をかけて頂ければと思います。どうか精神論だけのご意見番にはならないでいただきたいというのが、長年の巨人ファンである私からの願いです。
「挨拶がない」と責めるのは紳士? コミュニケーションが苦手な人もいる
最後になりますが、水原さんが挨拶もしないような裏表のある奴だった、とお書きになられていますが、水原さんは、徹頭徹尾朴訥とした無愛想な方でしたよね?それは画面からも伝わってきました。おそらく、人見知りな方なのではないでしょうか。もしくは仕事が忙しくて、余裕がなかったのかもしれません。ああいうタイプは我々の仲間に非常に多く見受けられます。
上原さんや、大谷さんの様に、太陽の様な陽キャからみると、水原さんの様なタイプは理解しがたいかと思いますが、他人とのコミュニケーションがそれほど得意ではない人もいます。「先輩に挨拶がない」と責めるような昭和男には、紳士たる元巨人軍選手になって頂きたくないと切に願っております。
ご理解いただければ幸甚に思います。
敬具
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コメント
何故水原氏が、2021年2022年の年俸が1000万円台だったのか?あんなに大谷さんが活躍したのに。これは2020年に大谷さんが最低の成績だった事と関係します。この年のオフに球団と大谷側で年俸の事で揉めて、結局2021年は300万ドル(3億円台)2022年は550万ドル(5億7000万円台)の2年契約で決着しました。
そして2021年に一気に爆発しMVPとなり一流選手に。しかしこの2年間の大谷さんの年俸は契約通りの年俸だったので、日本人からはエンゼルスは大谷さんを安く買い叩いたとか代理人が交渉に失敗したと言われました。よって大谷さんの年俸は、内実を知らない人からしたら、意外にも上がっていませんでしたので、水原氏も年俸が上がらなかったのです。
水原さんの年収が低いと言われてもピンと来なかったのですが、日本の年収では450万円位なんですね。分かりやすかったです。
野球に興味がない私でも上原さんは存じ上げております。上原さんはギャンブル依存症を誤解されているので、この病気が上原さん並みにメジャーになると良いな、上原さんにこの記事が届いて欲しいなと思いました。
私はギャンブル依存症の家族です。
れっきとした脳の病気なので人格否定などを目にすると悲しくなります。ギャンブル依存症の正しい知識と理解がスポーツ界、世間にももっと広まることを切に願います。
上原さんの記事は、平たく言うと、「自分は年収が上がっても金銭感覚が変わらない実直な人間、水原さんは大金を前にすると金銭感覚が狂ってしまう人間だから、ファーストクラスのチケットや高級車が与えられても自分の境遇に満足できないんだろう。その根拠として、昔から挨拶もして来ない謙虚さが足りない人だった。」ってことですよね。
今回の事件と、挨拶をしない事は全く次元の違う話なのに、上原さんのような影響力のある方が人格否定に偏ったコメントを出されたこと、とても残念です。
上原さんのコメントは、ギャンブル依存症家族にとっては、苦しくなりました。残念で仕方がありません。私の家族は昔から巨人ファンで、何度も試合を観戦しました。活躍する上原選手も応援していました。スポーツ選手であり有名人の上原さんの話に賛同される方もたくさんおられますが、影響力のある方だからこそ、発信される言葉には気をつけて頂きたい。水原さんは世界的有名で注目されている大谷選手のそばで仕事をされていて、そのプレッシャー、重荷は、わからないと思います。
上原浩治さんにこの記事を読んでもらいたいです。
メジャーリーガーとして活躍するため並々ならぬ努力をしてきたであろう上原さんからしたら、選手の大変さに比べたら水原さんの労働環境への不満なんて些末に聞こえるかもしれません。
しかし上原さんだって、誰かの苦しみを否定し人となりを詰るために野球に全力を注いできた訳ではないはずです。
ギャンブル依存症の症状や適切な対応方法など、正しい知識を知って発信してこそ、上原さんの功績がこの先も輝くのではないでしょうか?
確かに上から目線だと大事な事が見れてないですよね。
水原さんも生きづらさ抱えて苦しんでいたのですね。依存症はだれでもなる!そして誰でも回復する!
この記事を読んで、胸が痛くなりました。
ブラックで働くと心も身体も壊れるというのは、賛成です。
水原さんが、公私共に大谷選手を支えてきた事は事実だと思いますし、家族も大変だったんだと知って辛いなと思います。そしてやはりギャンブル依存症という病気が日本では理解されていないと実感しました。
病気の理解を広め、「もしかして、病気かも⁈」と周りが気付いてあげられるような社会になって欲しいと思います。
野球界は、まだまだギャンブル依存症に理解が無い状態なのだと、残念に思います。うちの息子もギャンブル依存症です。巨人の大ファンで、いつもじいじと一緒に巨人の試合を観て、応援していました。地元に巨人戦があった時は、じいじと一緒に観戦に行っていました。
でも、ギャンブル依存症になって、一緒に暮らせなくなって、今はじいじと一緒に応援することも出来なくなりました。本人の意思ではやめられないから、苦しいんです。
上原さんの言葉は、ギャンブル依存症になってしまった巨人ファンの息子やその家族のじいじを傷つける発言です。
どうかギャンブル依存症の正しい理解を深めて下さいますように。
上原さんのYouTube雑談魂をよくみてます。記事を読んでこういうふうに発信されるのは、上原さんがギャンブル依存性について知らないからなんですよね。この記事がどうか上原さんに届きますように。水原さん、大谷選手ほどの方の通訳され、24時間365日サポートされていたこと、想像もできないプレッシャーや責任を感じておられたでしょう。精神論で片付けられる問題ではありません。上原さん、どうか私たちの声に耳を傾けてください。
上原さんの記事になるほどなと思った人達が国民の半数以上いると思いますが 私は凄い違和感がありなんとも言えない嫌な気持ちになってました。しかしまさかの
田中さんのコメント感銘を受け
凄くささりました。
ですよね 半端ないプレッシャーに潰されたんですよね一平さん
影で支える方が要るからこそ大スターが生まれるわけで。
上原さん
田中さんのコメントに出来たら意見聞きたいです。どちらにしても何かスッキリしました❗田中さんコメントありがとうございました。
一平さん応援したいです。
いろんな見方がある。報道がすべてではないのにちょっと知ってたくらいですべてこうだというのは妄想に過ぎない。
影響力のある人の発言にはもっと責任を持ってもらいたい。
ほどこす側と施される側、どっちが楽かというと、きっと前者であると、私は思います
田中さんの記事を読んで、通訳としてそれ以上のことをしてこられた水原ご夫婦のことを、安易に誹謗中傷するのは、あまりにと配慮にかけていると感じました。
指摘の通り、シニアライター であるブリタニー・ギロリは、通訳という仕事を、長くやっていると、いつか、病院に入院することになる。そのくらい過酷だと書いてます。苦しい生活。そこから抜け出そうとギャンブルに走る人もいる。生きづらさというということを、上原さんに理解していただければと思いました。
知らなかった!
年収7700万円、ファーストクラス、ポルシェ・・・
その派手で目立つ言葉をそのまま受け止めてその背景に全く気付きもせず想像すらせずにいました。恥ずかしいです。
上原氏のコメントはギャンブル依存症についての知識が無い方の代表なんでしょう。
どうしてギャンブル依存症になるのか、もっと多くの人が他人事と思わず興味を持ってもらえますように。
記事を読んだ時から、ずっと上原氏に伝えたかった事が、ここに全て書かれてる。
私も、上原氏が「雑草」と自称し、巨人軍のエースとしては異色を自認してらした頃、巨人ファンだった者。
上原さん、今からでも遅くないから。同じスポーツに異なる立場で関わり、異国で活躍する選手の、言葉だけでなく、全てをサポートしていたであろう仲間に、後出しジャンケンで勝つことよりも、何があり、そこにどんな問題があったのか、深く洞察する人であって欲しい。
どうかこの田中紀子さんの発信が上原さんに届きますように!
私も田中紀子さんと全く同じ思いでいます。
批判するのは簡単ですが、依存症者を支援し、回復のプロセスに繋ぎ、社会復帰させるまでの、血のにじむような活動の最前線に立つ田中紀子さんと私達仲間の日々の闘いに、少しでも謙虚に耳を傾けて頂けましたら幸いです。
上原さんの記事を読んで、ギャンブル依存症当事者の家族として、とても悲しくなりました。
そういう捉え方をされるのか…と。
上原さんに、りこさんの想いが届いてほしい。
野球界、そして世間のみなさまにギャンブル依存症の正しい理解が届きますように、願います。
水原氏はコミュニケーションが苦手だからこそ、あれだけ献身的に大谷選手のサポートが出来たのだと思います。コミュニケーションが苦手だとその劣等感から相手に対して必要以上に献身し自分を犠牲にします。その皺寄せがギャンブルだったとしたら、私はそれを一方的に責めることは出来ません。
何が本質かは水原氏しかわからない。
どうであれ、いつかリカバリーできる日を祈っています。